知床の良型オショロコマの激減。

202X-7-9 (金) 曇り
知床半島ウトロ側の比較的大きな渓流。従来、ここではしばしば知床半島で最も大型のオショロコマが釣れるので、私は必ず立ち寄ることが多かった。
しかし、昨今の大雨・大増水のために渓流沿いの林道に入ってすぐの崖が大崩落して林道を塞ぎ、しばらくの間、侵入不可能になっていた。
この日、たまたま、その崩落部分が補修されているのに気づき、久しぶりに川沿いの林道へ入ってみた。しかし土砂崩れは修復されていたが、そのすぐ上流の橋の付け根の林道が広範に流出して車の侵入は不可能になっていた。本命のポイントはかなり上流になるのだが仕方なくそこから渓流に降りてゆっくり遡上しながら釣り始めた。
それにしても、いつの間にかこの渓流はいろんな形式のダムだらけ、自然豊かであった川を、よくぞここまでいじくり回してくれたものだ。
最初の溜まりでは良型ヤマベ1匹のみ。ここは知床では数少ないサクラマス遡上河川の一つだ。







次の溜まりでもヤマベ3年魚がかかったが、もう1匹はかなりの引きの後逃げられた。



しばらく遡上したところの良溜まりではオショロコマ5匹、うち2匹はこの渓流独特の良型個体で姿かたちも惚れ惚れする立派なオショロコマでした。



























とは言ってもかっては、どこに振り込んでも良型オショロコマ入れ食いの渓流だったのに、種々の理由で近年オショロコマが激減しているのは、ここのみならず道内どこの渓流においても明らかな事実です。








種々の理由の一つを挙げてみましょう。長年渓流を見てきた私の目からは、一体、何を目的にしているのかは、全く不明だが知床の渓流は年がら年中、ダム造りが盛んであった。ひたすらダムを作り続けて、もうダムを作る場所が無くなったら、今度は、あろうことか壮大な規模の魚道造りに血道を上げ始めた。この魚道作りで河川環境はさらに相当な規模で悪化した。しかし、例えばダムと巨大魚道だらけになってしまった羅臼川では河口で、遡上サケマスを孵化放流事業のためヤナで捕獲してしまうので、せっかくの魚道を遡上するサケマスはいない。壮大、執拗な河川環境破壊の結果、羅臼川特有の外見の大型オショロコマは消えた。
この日はその後かなり車から離れてしまって、なんとなくヒグマの気配が感じられるようになってしまい、適当なところで釣りをやめて引き上げた。
どこからでも、ヒグマ君がのっそりと出てきても不思議がない雰囲気に一旦呑まれてしまうと釣り人は一気に弱気になってしまうのです。

この日も撮影させていただいた渓流魚たちはすべて丁寧に元の場所にリリースしました。


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